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点数計算をやさしく ── 符と翻、まずはこれだけ

2026.07.01

麻雀でいちばん難しそうに見える点数計算。でも、最初に覚えるべきことは驚くほど少ない。『翻(ハン)』と『符(フ)』のしくみを、つまずかない順番でやさしく整理します。

麻雀を始めた人が最初にぶつかる壁、それが点数計算です。「役は少しずつ覚えられたけれど、あがった後の数字がさっぱり分からない」——そんな声をよく聞きます。

でも、安心してください。点数計算は、順番さえ間違えなければ、思っているほど複雑ではありません。最初から全部を暗記しようとするから難しく感じるだけで、要点はとてもシンプルです。この記事では、つまずかない順番で「まずはこれだけ」を整理していきます。

点数は「翻」と「符」の二階建て

麻雀の点数は、大きく分けて二つの要素で決まります。**翻(ハン)符(フ)**です。

  • … あがりの「価値の大きさ」を表す。役やドラの数で増える。
  • … あがりの「細かな形」を点数化したもの。待ちや面子の作り方で変わる。

ざっくり言えば、翻が点数の骨格を決め、符がそこに微調整を加える——そんな関係です。そして大事なのは、この二つのうち、ふだんの対局でほとんど効いてくるのは「翻」のほうだということ。まずは翻に集中すれば十分です。

まずは「翻」を数えられるようになる

翻は、次のものを足し算していくだけです。

  • … リーチ(1翻)、タンヤオ(1翻)、役牌(1翻)など。それぞれに決まった翻数がある。
  • ドラ … ドラ表示牌の次の牌、赤牌(赤5)など。1枚につき1翻。役ではないので、ドラだけではあがれない点に注意。

たとえば「リーチ・タンヤオ・ドラ1」なら、1+1+1で3翻。役の翻数を覚えていけば、足し算で翻はすぐに出せます。最初のうちは、よく使う役の翻数だけ頭に入っていれば困りません。

翻が分かれば、上のほうは暗記でいける

ここがいちばん嬉しいところです。翻数が高くなると、符は関係なくなり、点数が固定されるのです。つまり、よく出る高い手は「早見表」を覚えるだけで済みます。子(親以外)のあがりで言うと、おおよそ次の通りです。

  • 満貫(まんがん) … 8000点。だいたい4〜5翻あたりから。
  • 跳満(はねまん) … 12000点。6〜7翻。
  • 倍満(ばいまん) … 16000点。8〜9翻。
  • 三倍満(さんばいまん) … 24000点。11〜12翻。
  • 役満(やくまん) … 32000点。13翻、または特定の大役。

親(東家)の場合は、これらがそれぞれ1.5倍になります(満貫なら12000点)。語呂で「マンガン8000・ハネ12000・倍満16000」と口に出して覚えてしまうと、対局中にぱっと出てきます。高い手ほど計算がいらない——これを知っているだけで、点数計算への苦手意識はかなり薄れます。

難しいのは「満貫未満」だけ。しかも代表値でしのげる

では符が効いてくるのはどこか。それは3翻以下の、満貫に届かない手のときです。ここだけが「翻×符」で点数が変わる領域になります。

符は本来、20符を土台に、面子の作り方(暗刻か明刻か、字牌か数牌か)、待ちの形、ツモかロンか、といった条件を足していって計算します。きっちり覚えると奥は深いのですが、初心者のうちはよく出る代表値だけ押さえれば、実戦の大半は乗り切れます。

  • 40符 … リーチをかけて手の中に暗刻(自分で3枚そろえた刻子)があるような、ごく普通の手で出やすい。
  • 30符 … 平和(ピンフ)以外の、刻子のない比較的シンプルな手で出やすい。

たとえば「30符3翻」なら子で3900点、「40符3翻」なら子で5200点、というように、翻と符の組み合わせで数字が決まります。最初は「だいたい30符か40符のどちらか」と当たりをつけて、あとは表で確認する——その繰り返しで、自然と体に入っていきます。完璧に符を計算できなくても、麻雀は十分に楽しめます。

親と子、ツモとロンのちがい

点数を読むうえで、もうひとつ知っておきたいのが誰のあがりか・どうあがったかです。

  • 親(東家)は子の1.5倍もらえます。その代わり、親があがると同じ親であがり続けられる(連荘)など、攻守両面で重みがあります。
  • **ロン(他家の捨て牌であがる)**は、振り込んだ一人がまとめて支払います。
  • ツモ(自分で引いてあがる)は、その点数を全員で分担して支払います。子のツモなら、親が多め・子二人が少なめに払う、という配分です。

最初は「ロンなら一人払い、ツモならみんなで払う」というイメージだけで十分です。配分の細かな端数は、慣れてくれば後から付いてきます。

苦手なら、道具に頼っていい

ここまで読んで「やっぱり難しそう」と感じても、まったく問題ありません。今は、点数計算を自動でやってくれる環境がいくらでもあります。

「雀魂(じゃんたま)」や「天鳳(てんほう)」といったオンライン麻雀は、あがった瞬間に点数を自動で計算し、符や翻の内訳まで画面に表示してくれます。打ちながら「この形は40符だったのか」と答え合わせができるので、遊んでいるうちに自然と計算の感覚が身につくのです。点数計算の本を一冊横に置いて、出てきた手を確認していくのも、遠回りのようで確実な近道です。

紙とペンで暗算できるようになるのは、もっと先で構いません。まずは打って、結果を見て、「ああ、こういう形がこの点数なのか」と少しずつ結びつけていく。それが、いちばん挫折しない覚え方です。

まとめ ── 最短ルートはこの順番

最後に、点数計算と仲良くなるための順番をまとめます。

  1. 翻を数える … 役とドラを足し算する。これが点数の骨格。
  2. 満貫以上は早見で固定 … マンガン8000・ハネ12000・倍満16000(親は1.5倍)を語呂で覚える。
  3. 満貫未満は30符・40符の代表値で当たりをつける … 細かい符は後回しでいい。
  4. 親と子、ツモとロンの違いをざっくり押さえる。
  5. アプリや本に答え合わせをしてもらいながら、打って覚える。

点数計算は、麻雀を一段深く楽しむための「読み解く力」です。相手の手がいくらになりそうかが見えてくると、押し引きの判断もぐっと面白くなります。焦らず、一局ずつ。気づいたときには、あがり牌を倒した瞬間に点数が口をついて出るようになっているはずです。

▶ 麻雀を一から覚える順番は、麻雀の始め方 完全ガイドにまとめています。

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